
初めての一人旅4日目。この世の終わりを見た、まじで死ぬんじゃないかと思った話。
こんにちは、ちびまや(@Mayayan6)です。
旅するクリエイターのはずなのに、実は最近旅に出ておりません。。
今日本で抱えている仕事が終わり次第出発予定なのでお待ちください!笑
さて、ということで旅に出るまでの間、ちょこちょこと過去の旅で経験した出来事について書いていきたいと思います。
まず今回は、私が人生で初めて一人旅に出た日から4日目のお話。
場所はインドネシアで起きた、「私もう死ぬな」と思ったお話から。
ジョグジャカルタからバリ島へ向かうバスの中で、出会った恐ろしい光景…
一人旅2都市目、インドネシアのジョグジャカルタ。
ジョグジャカルタは、ジャワ島の中心にあるインドネシアの古都で、ボルブドゥール遺跡があることでも有名です。(寝坊して行ってないけど)
水の王宮「タマン・サリ」や、
道端で「バティック※」や「影絵人形※」を作っているおじさんおばさん、など
※バティック:ろうけつ染めの布でインドネシアの伝統的な布製品。世界無形遺産になっている。
※影絵:「ワヤン・クリ」と呼ばれるインドネシアの伝統的な影絵芝居で使われる人形
ジャカルタより落ち着いていて雰囲気のいい街。人も優しくて、ボルブドゥール遺跡さえ見に行ければ、完璧な旅でした。(寝坊した自分が悪い)
でも、私は次に待っている憧れのバリ島へ進むために長距離バスで移動します。(バス停までたどり着けず、なぜかハイウェイの中央分離帯を歩き続けた)
出発時間ギリギリにバス停にたどり着き、「次は楽園や〜!」とテンションMAXでバスに乗り込む私。
バスに乗ると、ちょい悪い風のヤキソバヘアでノリが軽そうな運転手が3人。バスの中もヒッピーな雰囲気でボブマリーが流れる。(ワンラ〜ブ〜)
一番前の運転手さんと喋りやすい席に座ると(一応外国人なので、降りる場所がわからないため)、軽そうな運転手たちさんは親切にも代わる代わる私のところにやってきて、いろいろと案内をしてくれました。笑
ボブマリーガンガンだし、冷房ガンガン出し、隣の運転手(待機中)マシンガントークだし、「大丈夫かなーこのバス」と思いつつも、バリ島へ向けて出発!
途中休憩を挟みながら(夜食チケットがもらえて、ご飯もしっかり食べれる)、無事に走り続け、私は疲れて眠ってしまいました。
そして夜中、バスの中で目を覚ました私は恐ろしい光景を目にしました。
それはまさに「この世の終わり」の光景だった
夜中、バスの中で目を覚ました私は、寝ぼけながらも窓の外でみた光景に言葉を失いました。
「天変地異おきとるやんけー!!!!!(※実は関西人)」
イメージ画像(滅びの山 / 「ロード・オブ・ザ・リング」より)
実際は、イメージ画像よりも火が青かったんですが、山道を走る私たちのバスの、3つくらい先の山がこんな感じにどっかんどっかん火を吹いていたんです。
火山だったらこんなに近寄れるわけないし、そもそも火青いし!てゆーかめっちゃ流れ出てるし吹き出してる!!!!!!!
と頭の中はパニック状態。周りの人は全員寝てるし、夢だと思ったけど実際私は起きてるし、あぁ、隕石が落ちてきて地球はついに滅亡するんだな。せめて日本で家族と死にたかったな….。なんて考えが頭の中を一瞬で駆けめぐりました。
なんの光もない真っ暗闇な夜に、その火山のような青い光だけが禍々しく揺れていて、良い意味いえば神秘的ですが、まるで地獄みたいな、悪い意味でこの世の光景とは思えなかったんです。
本当に神話映画の世界。その正体は「イジェン火山」でした。
▲実物の画像です
後から調べてわかったんですが、私が見た青い炎の山は「イジェン火山」と呼ばれていて、硫黄が燃えることにより青い炎となって流れ出しているそう。(私が見たときはもっとどっかんどっかんしてた)
この魔界の入り口とも思えそうな不気味、だけど神秘的な光景、世界にはここしかないでしょう。
実はこのイジェン火山、見たままのとおりすごく危険な場所なんです。
有毒ガス充満、火口には硫酸の湖!?
火口付近では常に有毒の硫黄ガスが出続けているため、吸い込むととても危険です。
ガスなので、あらゆるところから噴き出してきて、しかもその温度はなんと600度。
とても歩ける場所じゃありません….。
さらに、火口には湖があり、別名「死の湖」と呼ばれています。「死海」のようなノリではありません、そこは硫酸の湖です。
エメラルドグリーン色で湯気がでているため温泉のようにも見えますが、湯気も硫黄の有毒ガスなので吸い込むだけで呼吸困難で死ぬ可能性があります。
バリ島からツアーも出ています
なんと、こんな恐ろしい場所にツアーで行けちゃいます。ガスマスクは持参です。
そこから記憶がないんですが、次に目覚めたときはバスごとバリ島に向かう船の上に乗っていました。
いやー、世界を歩くって面白いですね。笑
私はイジェン火山の存在を知らなかったので、動揺のあまり死を覚悟するところでしたが、本に出ている有名な世界遺産に行くより、こういう突然であった光景の方が記憶に残っているものです。
イジェン火山、興味ある方は調べてみてください。
行かれる方はガスマスクをお忘れなく….。